なぜ根管治療は必要?
虫歯などによる刺激を受けて炎症を起こし、歯髄がその機能を失うと、歯の中の複雑なスペースはお口の中の細菌のすみかとなります。
そこで機能を失った歯髄をすっかりきれいに取り去るために、根管内をきれいに洗えるよう拡大し、適切な薬剤で洗い上げて、きっちり詰める。これが根管治療の三本柱です。
歯髄腔(特に根の部分は根管)と呼ばれる歯の中のスペースはとても複雑です。
ともあれパイプ掃除のようなものなので、入口からどんどん大きく削っていってひろくすれば、中をきれい洗えていいのですが、それでは歯が薄く(弱くなって)しまって意味をなしません。
そこで根管拡大にはこのような目標があるのです。この目標は1970年代にDr.Schilderによって打ち立てられたものですが、器具や機材が発達した今となっても変わらない、古くて新しいゴールなのです。