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歯の根の治療をやり直さないといけませんと言われたら

初回の根管治療が上手くいかないと、痛みや違和感が残ったり、根の先に膿のふくろ(膿瘍)ができます。(根尖性歯周炎)

根管の構造

前出の統計データでもそうなっているように、当医院においても治療後のトラブルで初診来院される方がほとんどです。

この再治療の成功率を高めるために、二つのアプローチがあります。

アプローチは2つ

なんといってもまずは非外科的アプローチ 切らずに治す根管治療

人生100年時代といわれる現在、歯の寿命がかつての乱診乱療のために、人の寿命に追いついていません。

最後には現代の歯の最終治療、インプラントが必要になることがあります。

そこでは複数回の外科が必要になるのですが、同じ場所に何度も切開や縫合処置を施すのはよくないのです。

ですから歯の治療を行っているあいだは、できるだけ外科処置は避けたいものです。

再治療の予後をよくするために

再治療ではまず現在入っているかぶせや芯(根管治療後にかぶせを入れるために、歯の中に入れる土台)を除去しなければなりません。

再治療後の予後をよりよいものとするためには、歯をできるだけ削らずに行うことが大切です。

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歯をできるだけ削らずに芯を除去
PRS
PRS

またすでに歯の中に入っている根管充填剤を取り除き、再度本来の根管をたどるプロセスは大変根気の要る仕事です。

時には歯の根に穴が空いていたり(穿孔)、治療の道具が折れて残っている(破折ファイル)こともあります。

穿孔の例
穿孔の例
根の中を掃除するヤスリが残っている例
根の中を掃除するヤスリが残っている例

これら一連の作業に特殊な超音波チップが有効です。

instruments
instruments
instruments
instruments
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〜エンドドンティック・マイクロサージェリー(現代的な外科的歯内療法)〜

複数回のやり直しのために根の治療が難しいとき、特別な治療のオプションがあります。

それが外科的歯内療法です。

外科的歯内療法では歯肉を切開し、根尖部へ直接アプローチし、問題となる根の先端をカットします。

ただ侵襲を最小限にしなければいけません。

そのために米国発のマイクロサージェリーが効果をあげています。手術用顕微鏡、マイクロメスやマイクロミラーといった特殊な道具立てで行います。

エンドドンティック・マイクロサージェリーの流れ
セデーションでリラックス

当医院における一回の治療時間は1時間半から2時間。

口を開けたままの長時間にわたる治療は辛いものです。

独自の鎮静法で半眠半覚醒状態になっていただき、治療を行っています。

嘔吐反射などで治療がむつかしい方などにもたいへん楽に治療を受けて頂けますので、お悩みの方は一度ご相談ください。

AOエンドドンティックス教育用動画(院長作成)より
—根管治療時のセーデーション効果

AOエンドドンティックス教育用動画(院長作成)より

治療費

根管治療

基本料金で想定される根管(神経管)数は前歯(1)、小臼歯(上顎:2、下顎:1)、大臼歯(3)です。さらに根管が発見、加療された場合、根管加算1となります。

当該歯がすでに加療されている場合、再治療加算1となります。いずれの場合においても、支台(根管治療後の歯の土台)までのセットとなります。

根管治療診断料

特殊なCTで1歯単位の撮影を行います

15,000円(+税)

初めての根管治療(他医院での治療履歴がない場合)

前歯

70,000円(+税)

小臼歯

90,000円(+税)

大臼歯

120,000円(+税)

やり直しの根管治療(他医院での治療履歴がある場合)

前歯

100,000円(+税)

小臼歯

130,000円(+税)

大臼歯

170,000円(+税)

接着性レジンコア

23,000円(+税)

穿孔封鎖

20,000円〜(+税)

破折ファイル除去

50,000円〜(+税) ※難易度による

隔壁作成

20,000円(+税)

歯がほとんどない場合、お薬の貯めの役割をする囲いを接着性レジンにて作ります。